島根県市議会議長会の主催で行われた議員研修会に参加しました。会場は石見銀山遺跡の世界遺産登録で話題の大田市(おおだし)の「あすてらす」で、元佐賀市長・現在は「木下敏行行政経営研究所」代表の木下敏之氏による講演がありました。
木下氏は「人口減少社会を見据えた地域づくりのあり方」と題して講演。人口減少社会について詳細なデータを示しながら「人口が増えることを前提に施策を進めている自治体が多いが、将来の人口を予測して行うことが基本」とし、都市計画や道路計画、上下水道、ごみ処理施設などに過大な計画がありがちなことを指摘、「行政改革」「重点的な投資」「人材の育成・還流」が重要であると強調されました。
市長時代に十分にできなかったこととして「市民の意識を変えられなかった」「民間の力を活用して『稼げるプロジェクト』を実施することができなかった」「人材が佐賀に還流する仕組みをつくれなかった」の3点をあげられました。
「人口減少社会を見据えて考える」という視点は非常に重要で、今後はさらに大きなテーマになることが予測されます。出雲市も「人口20万人」(現在は14万人)といっていますが、現実的にはほとんどありえないことです。考えが異なる点も多くありましたが、今日の研修は、とても勉強になりました。
(写真・講演する木下氏)
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