斐川町が合併から離脱した「しこり」である斐川町との消防問題について協議する「消防問題等研究会」の第3回目が開かれました。9月末に斐川町から受委託の延長の申し出があり、これを受けて開かれたもの。
今回の会議で、西尾市長は「消防と合併は歴史的経過から見ても切り離せない」などと述べ、出雲市と斐川町との合併協議を前提に消防受委託の延長を受ける方針を表明。さらに踏む込み、斐川町との合併について、「吸収合併でなく対等合併でやる」などと発言しました。
斐川町長が議長あてに提出した文書では、消防・救急業務について「町単独でこの事務を行うことは、財政面や人員確保の点から到底不可能な状況」とし、「これまで同様の3年の期限で、消防・救急業務を出雲市において受託し」て欲しいとしています。あわせて「広域連携推進研究会」なるものの発足が提案されています。
今回の協議では、まず、「消防問題と斐川町との合併は切り離して考える」ことが確認され、斐川町に対し、期限を「3年」とした根拠や、これまでの経過説明などを求める質問書を送ることとなりました。
出雲市と斐川町との消防受委託を、3年という期限をつけるという、合併離脱の「腹いせ」ともいえる出雲市のやり方に大きな問題があります。消防業務の受委託延長を合併とあわせて議論することは、住民の命や財産を守る消防・救急業務を合併するための道具にするも同然であり、許されるべきものではありません。
住民の安心・安全や効率的な体制を考慮したとき、出雲市と斐川町との消防受委託は、合併協議をする・しないに関わらず今後も一緒に続けていくのが当然のことです。
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