26日、松くい虫防除のために行われた薬剤空中散布の影響とみられる健康被害の訴えが児童生徒を中心に1000人をこえる健康被害が発生しました。
今回の申し入れでは、「自治体の行為でこのような健康被害を生んだとなれば、その責任は重大」と市の責任を指摘し、次の3項目を要望しました。
1.今後の松くい虫対策は、「空中散布は中止する」との姿勢でのぞみ、空中散布にかわる防除のあり方について真剣な検討をおこない、原因究明がされないままでの空中散布の再開はおこなわないこと。少なくとも、学校や住宅地に近い区域では、来年度以降も中止すること。
2.健康被害にあわれた方への経過観察をおこなうとともに、治療費の補償など万全を期すこと。市としてただちに相談窓口を設置し周知を図ること。
3.来年度以降、やむを得ず空中散布をおこなう場合、今回の教訓をふまえ、医療機関との連携を図ること。
対応した長岡副市長は、「原因究明を早急に行い、その結果を受けて来年度以降の対応を審議会で検討していただく」としながらも、「申し入れの方向で検討したい」と述べました。さらに、被害者への治療費の補償について、「被害者の負担にならないようにできる限り対応したい」と述べました。
森林の保全は必要なことで、何らかの対策を講じなくてはならないと考えますが、住民の健康被害は絶対にあってはならないことです。空中散布に頼らない方策の粘り強い探求が求められます。
(写真・申し入れの様子)
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