島根県出雲市の井上明夫健康福祉部長は13日、市議会で、計画していた旧湖陵町の湖陵福祉センターの入浴料値上げ(100円)について「10月実施を見送る」と表明しました。日本共産党の大国陽介市議の質問に答えたものです。
同福祉センターの入浴施設はこれまで、65歳以上や障害者手帳所持者、生活保護受給者は減免制度が設けられ、無料で入浴できました。07年度の利用者数は約2万7000人。うち、65歳以上と障害者手帳所持者の利用は約2万6000人にのぼり、高齢者に喜ばれていました。
(写真・湖陵福祉センター)
しかし市は行財政改革で当初200円の値上げを計画していました。
計画を知った区長の西原正士さん(元日本共産党町議)が大国市議に相談。入浴料無料を守る会を結成し、310人分の反対署名を添え市に中止を申し入れていました。
大国市議は「健康増進はむろん、住民のコミュニケーションの機会減らし、高齢者の楽しみを奪う」と中止をもとめました。
井上部長は「物価上昇等を勘案し、実施を見送る」と回答しました。
(6月17日付しんぶん赤旗中四国版より)
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