市民からの批判が強まる「出雲阿國座」計画について、市議会環境経済委員会と観光・産業振興特別委員会との合同協議会が午前9時より開催され、出席しました。
市長は冒頭、「昨年の新聞報道以来、市の財政等を中心に心配の声が出てきた。市としては平成17年度より、毎年度予算を議会で認めていただき、実施設計の予算も認めていただいた。この間、メディア等で心配の声があがったので説明会をおこなってきたが、『賛同する』『お任せする』という意見は少数だった」「あとは議会で決めていただく、という心境」と、説明会を受けての感想を述べました。
しかし、計画については「市民の皆様に必ず理解していただけると思っている」「(阿國座建設は)出雲市の10年戦略の最後のもの、これだけは活力を生むもの、明日の発展につながるものとしてご理解いただきたい」との強い意欲を示しました。
計画に賛成の態度を示していた議員も「これまで賛成してきたが、これだけ反対がある。市民の声に耳を傾け、謙虚に検討してはどうか、事業の必要性は認めるが、コンセンサスが得られた中で進めていくべき」とし、市長に再検討を促しました。
市民生活の困難な状況が広がり、自治体の役割が今ほど問われているときはありません。市長に事業の中止・凍結の決断を求めましたが考えに変わりは見られません。議員の態度も変化しつつありますが、「推進」の議員がまだまだ多数です。
6月25日に再度、協議会が開催されます。委員長は「この会で議会としてのあり方を含めて相談する」とし、議長も「これまで説明会などで様子を見てきた。署名も多く提出されており、これもふまえてしっかり方向性を出すべき、いい結論を出したなといわれる方向付けを」と発言しました。
市長の責任も問われますが、同時に議会の責任も問われます。日本共産党は、出雲阿國座の建設中止を求めて市民のみなさんと力を合わせ、最後まで全力で頑張ります。
(写真上・配布された資料、下・阿國座の完成イメージ・市役所HPより)
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