知井宮町にあるフローラ出雲で、島根県市議会議長会主催の議員研修会が開催され、元経済企画庁長官で福山大学教授の田中秀征氏により「最近の政治と経済」と題する講演が行われ、参加しました。
田中氏は、このほど終了した洞爺湖サミットについて、「もともと過剰な期待はしていなかった」としながらも「一定の成果があり、福田首相をねぎらいたい」と評価したうえで、最近の政治・経済情勢について自身の経験談を交えながら講演しました。
講演の中で田中氏は、最近の原油や穀物の高騰問題にふれ、「野放しのグローバル経済(市場原理主義)をオリに入れなければならない」とし、高騰の原因の一つになっている投機資金の規制について「サミットで福田首相にはもっと厳しく言ってほしかった」と述べ、グローバル経済は「歯止めをかける必要がある」と強調しました。
さらに、イラク戦争について「歴史的間違い」とし、開戦に踏み切ったアメリカとそれを支持した日本政府を批判しました。
また、解散総選挙について「このまま進めば自民党は負ける」とし、「民主党の政権はうまくいかない」「民主党は寄り合い所帯で基本政策での合意が党内でもない」と強調。「小さな第三極ができる可能性もある」と述べました。
田中氏は、元衆院議員で新党さきがけの代表代行を務めた経験から、故宮沢元首相や細川元首相らともつながりが強い様子が語られ、共感できる話もあり、とても興味深い講演でした。
(写真・我が家で飼われている猫、本文とは関係ありません)
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