市内の工業団地にある電子部品メーカーが大量のリストラを行っているとの情報が12月の初めごろから寄せられていましたが、このほど、最近解雇された女性のお話を伺う機会があり、非情な首切りの実態が明らかになりました。
この女性の方は、正社員として20年以上勤務。12月の初め頃、いつも通り出勤すると1人ずつ別室に呼ばれテーブルの上には解雇通知と退職金の明細。会社側からの説明はほとんどなく「今日はこれで帰っていいから」と解雇に。「子どもはまだ高校生。これから先の生活をどうすればいいのか」と不安を隠し切れない様子でした。
この企業は、いわゆる自治体の誘致企業で、行政から多額の助成金を受け取っています。ピーク時には300人いた従業員も今では60人程とのこと。業績の厳しさもあるのは間違いないと思いますが、あまりにも一方的すぎです。労働組合もただあるだけで機能しておらず、相談するところすらない状況にあきらめる人がほとんどだったようです。
「派遣切り」「期間工切り」「正社員切り」・・・不況の波が暗い影を落としています。トヨタやキャノンなど日本を代表する企業が争うようにリストラをしていますが、特に大企業には「社会的責任」があるはずです。労働者がまるで「使い捨て」のように扱われるなんて許せません!
おやおや、これはもしかしてあの会社のことかと…
世間が「派遣切り」と騒いでいるときに、この島根では「正社員切り」も進んでいるんですよね。
会社はそのブランドを残すのに必死…
そのために人員整理。
今残っている人は、息のかかった人や管理職のお気に入りの人たちばかりだとも聞いています。
退職金も5割り増しで支払って、表向きは誠意ある対応かもしれませんが、それまでサービス残業や上司からの威圧で、家庭や精神さえも犠牲にして会社のために尽くしてきた人たちのことを思うと胸が痛みます。
投稿情報: お久しぶりの山根 | 2009年1 月24日 (土曜日) 04:54
お久しぶりの山根さん、コメント頂きありがとうございます。
これまでの労働の実態等も生々しいお話をお聞きしました。これまで長年にわたって務めてきたにもかかわらず、ほとんど説明もないまま、景気が悪くなったからと言って首を切られる。まるで「モノ」扱いです。
こんな社会でいいはずがありません!
大国陽介
投稿情報: 大国陽介 | 2009年1 月26日 (月曜日) 17:35