市内の工業団地にある電子部品メーカーが大量のリストラを行っているとの情報が12月の初めごろから寄せられていましたが、このほど、最近解雇された女性のお話を伺う機会があり、非情な首切りの実態が明らかになりました。
この女性の方は、正社員として20年以上勤務。12月の初め頃、いつも通り出勤すると1人ずつ別室に呼ばれテーブルの上には解雇通知と退職金の明細。会社側からの説明はほとんどなく「今日はこれで帰っていいから」と解雇に。「子どもはまだ高校生。これから先の生活をどうすればいいのか」と不安を隠し切れない様子でした。
この企業は、いわゆる自治体の誘致企業で、行政から多額の助成金を受け取っています。ピーク時には300人いた従業員も今では60人程とのこと。業績の厳しさもあるのは間違いないと思いますが、あまりにも一方的すぎです。労働組合もただあるだけで機能しておらず、相談するところすらない状況にあきらめる人がほとんどだったようです。
「派遣切り」「期間工切り」「正社員切り」・・・不況の波が暗い影を落としています。トヨタやキャノンなど日本を代表する企業が争うようにリストラをしていますが、特に大企業には「社会的責任」があるはずです。労働者がまるで「使い捨て」のように扱われるなんて許せません!
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