森林・林産業対策協議会で、林業への助成事業や「出雲市樹医制度」などについて説明を受けました。
以前、自宅にあるの築地松を樹医さんに診ていただいたこともありましたが、恥ずかしながら「樹医制度」が出雲市の制度だということは今回の会議で初めて知りました。
出雲市の樹医制度は、1989年(平成元年)に当時の岩国哲人市長が提言したことから始まり、現在、認定されている樹医さんは6名。認定された樹医さんには、月額2万円の報酬と出動手当がわずかに支給されるものの、ガソリン代や資料の作成費でほとんど手元に残ることはなく、完全なボランティア活動です。
診断の申し込みは、出雲地区森林組合に設置されている「樹医センター事務局」で受付ています。連絡すると、希望する日時と樹医さんとの都合が調整され、無料で往診を受けることができます。問い合わせは、0853-22-6497(ムシクウナ)
出席された樹医さんからは、「合併により対象が広がったが、制度の周知が十分でない。もっとみなさんに知らせて欲しい」「現在は6名だが、2名は増員して欲しい」などの意見が出されました。
この会で、樹医制度が献身的なボランティアにより支えられていることを知らされました。松くい虫による松枯れが深刻な問題になっています。自然環境や景観保全の観点からも、樹医制度に対して一層の支援が必要だと感じました。
(写真・出雲平野の築地松・ついじまつ)
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