猛威を振るっている新型インフルエンザですが、出雲市でも「流行警報宣言」が発令されるなど、感染拡大状態が続いています。
現在、医療従事者や妊婦、基礎疾患のある方など、ワクチンの優先接種がはじまりつつありますが、1回目が3600円、2回目が2550円と、安価とは言えない負担に市民からは戸惑いと失望の声があがっています。
生活保護世帯や住民税非課税世帯には補助がありますが、優先接種の対象となっていても補助が受けられない方がほとんどで、経済的な事情を理由に接種をためらう方もおられます。
県内の自治体の中では、大田市や雲南市、江津市、飯南町、川本町、邑南町で、独自の負担軽減が実施されるようですが出雲市では、国の方針に基づく補助のみ。一層の負担軽減に向けた市の姿勢が問われています。
今日は、長岡秀人市長あてに「新型インフルエンザ予防接種等の負担軽減に関する緊急申し入れ」を行い、すべての優先接種対象者に対し、費用負担が生じないよう措置を講じること、国保の保険料滞納世帯で窓口で10割の負担を求められる「資格証」世帯に、ただちに保険証を発行することなどを求めました。申し入れには病院関係者も同席し、透析患者さんの実態など現場の実情も語られました。
対応した黒目副市長は「全額公費負担でとのお気持ちは良くわかる。限られた財源の中で実現は難しいが、市長に要望を伝える」と回答。国保の資格証発行世帯への対応については、滞納者へのアプローチの方法の改善を検討するとのこと。また、たとえ保険証がない場合でも申し出が有れば、保険料の納付とは切り離して保険証を発行することも確認できました。
(写真・申し入れ書を手渡す萬代弘美市議、左は黒目副市長、右は私)
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