斐川町との合併を議論する「合併問題研究会」の第2回目が開催され、10月29日から行われた市民説明会の状況や出雲市、斐川町、それぞれの財政などについて、当局より説明を受け議論を行いました。
市内10会場で開催された市民説明会には、合計で339名(うち99名が市職員)が参加しました。
参加者からは
- 「総合的に考えた場合メリットが出てくる」
- 「基本的には賛成だが、合併するかどうかは向こう次第」
- 「自治体規模が大きいほどよいか疑問。周辺部では合併で声が届きにくくなったという声がある。法定協を設置することは必要だが、合併によるデメリットが斐川町で繰り返されることのないようにすべき」
- 「合併して良かったという意見は少ない。そういう中で斐川町との合併、特に周辺部にとって何かいいことはあるのか」
- 「市町村合併は歴史的な流れで、合理化の面からも進めるべき」
などの意見があったとのことで、黒目副市長からは、「合併のテーブルにつくことについてはご了解いただけたのでは」との認識が示されました。
また、財政状況の簡単な比較も行いましたが、合併によって、財政状況が改善するようなことはなさそうな印象で、斐川町と出雲市を比較した場合、むしろ出雲市のほうが悪い数値も多く、斐川町の住民の中で言われている「財政が大変だから合併しかない」との主張はあたらないと感じました。
合併は「住民自治」の根幹に関わることで、大きな自治体がいいというものでもありません。住民への十分な情報提供、住民投票などの民主的な意見集約が求められます。
(写真・市役所委員会室より大社方面を臨む)
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