日本共産党の大国陽介でございます。
ただいま提案された、決議第3号、「新出雲風力発電所」の建設促進に関する決議について討論を行います。
この事業計画は、既にご承知のとおり国内最大規模の風力発電計画で、巨大な風車26基が山中に建設されます。併せて幅5.5メートル、総延長15.3キロメートルの建設作業道が建設され、総延長38キロメートルにも及ぶ送電線の地中埋設工事が行われます。地球温暖化対策として自然エネルギーの開発は必要なことですが、今回の風力発電計画は立地場所が山中での大規模開発であり、宍道湖の夕日や出雲風土記の景観を損なうのではとの心配とともに、生物や自然環境の破壊が懸念されており、現在の場所での計画は進めるべきではありません。
原子力発電や化石燃料へのエネルギー依存から、自然エネルギーを活用した社会を構築することは急務の課題です。エネルギーの受給率を引き上げ、また地球温暖化対策を進めていくには、エネルギー効率の徹底した向上とともに、環境に配慮した自然エネルギー源の開発、活用に、本格的に取り組む必要があります。しかし、自然エネルギー開発で自然環境を損ねるようでは、その趣旨に反するものといわざるを得ません。
よって、本決議案には賛同できません。
以上で終わります。
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