しまね自治研の主催で行われた「第3回夏の学校」に参加しました。
佐藤忠吉木次乳業相談役の講演ではじまり、上園昌武島根大学准教授の基調報告が続き、その後、各分科会に分かれてテーマごとに報告やディスカッションが行われました。
佐藤相談役は、低温殺菌牛乳であまりにも有名な木次乳業の設立に尽力された方で、食の重要性や安全性をとことん追い求め、自らを「百姓」と名乗るなど、食と農に対する熱意はものすごいものがありました。上園准教授は、県が策定した「島根総合発展計画」を分析した上で「これまでの総括がみられない」とし、県の企業誘致についても「雇用者の立場か企業の立場か」問題点を鋭く指摘しました。
この後、「地方都市のあり方を考える」と題する分科会に参加。北川泉島根大学名誉教授の松江のまちづくりに関する報告、倉田健吾准教授、上園昌武准教授と普段は聞く事ができないお話を伺う事ができました。
まちづくりで重要なのは「住民参加」と何度も強調された北川先生のお話が印象的でした。町内会長などの住民の代表者の意見を聞くだけでは「住民参加」とは到底言えず、今の行政の手法の再検証が欠かせません。住民と行政とが一体となってこそ「まちづくり」は成功すると強く感じました。
(写真・基調報告を行う上園准教授)
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