出雲阿国座の建設について、議論を重ねている「環境経済委員会、観光・産業特別委員会合同協議会」が前回に引き続き、マスコミや市民の傍聴を認めない「非公開」の形式で開催されました。
委員長からは、「次回には議会としての方向性を出したい。どういう形でボールを投げ返すか」との発言があり、「総事業費は30億円、収支計画は、黒字又はトントン程度、管理運営に市民や議会も入れるように」と、事業規模を縮小する提案が示されました。
これに対して各委員から意見が出されました。
- 「会派で協議したが、42億が30億になっても市民の理解は得られない」
- 「市民の合意はなく、30億でも同じ。アンケート調査をしているが、9割が中止を求めている。中止すべき」(大国)
- 「議会の方から敷地面積の増を要求してきた経過もある。いまさら30億にして返そうというのはもってのほか、議会の議員として言えることか。私はおかしいと思う」
- 「現在の計画ではダメ。30億円で検討し、収支も赤字にならないようにするという委員長の提案は良い提案」
- 「計画を見直しするということが基本だが、30億という数字を入れるのはいかがなものか。規模を落とせばいいのか。事業内容、管理運営のほうが重要だ」
- 「後世の人によくやったと言われる判断をしてほしい。重要な土地を貸していただけるということも考えて判断してほしい」
- 「30億は唐突。はいそうですかとは言えない」
- 「30億にして基本計画が崩れるようでは将来に禍根を残す。きちっとしたものが出来なければ意味がない」
- 「阿国座はやるべきものと考えている。やめるという話には、私は聞く耳を持たない」
- 「これまで認めてきた議会の責任は重大。市民には戸惑いもあるだろうが、30億ならそれなりのものが出来るのではないか」
- 「当初から必要だと言ってきたが、じっくり考え直すことも必要。議員の任期中に結論を出すべきであり、選挙の争点にするのは卑怯。30億の枠内でやるべき」
- 「市民に対して説明しなければいけない。われわれ議会も認めてきた。堂々と話すべきだ。一日も早く予算を通し、不景気で苦しむ業者に仕事を出すべき」
などの意見が出されました。
私は、前回と今回の会議が非公開で行われたことに抗議し、市民の意見は「ノー」であると強調しました。あまりにも重要なことが非公開の密室で協議され非常に残念です。会議を公開することは民主主義の基本であるはずなのに、議会としての姿勢に問題があります。
結局、執行部に対して、建設を前提とし、規模や事業内容等について「再考」を求めることになり、本日16時30分に申し入れが行われる予定です。建設を前提とするこのような申し入れには私たちは賛同しません。今後とも中止をもとめてがんばる決意です。
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