定例議会が本日よりはじまりました。初日の今日、斐川町との合併に関する3件の議案の採決が行われ、これに先立つ討論に立ち、党市議団を代表して意見を述べ、採決では反対しました。
そもそも市町村合併は、1999年の地方分権推進一括法の成立以来、「構造改革」や「地方分権」の名のもとで、国の主導によって推し進められてきました。合併の目的は自治体本来の役割である、住民サービスの充実や福祉の増進ではなく、あくまでも効率を最優先とした自治体づくりの追及であり、その狙いは国から地方への財政支出を減らすことにありました。
出雲市は2005年、2市4町の合併により誕生しましたが、「合併してもいいことない」「行政が遠い存在になった」「地域に活気がなくなった」「保険料などの負担が増えた」など、合併による弊害を指摘する声はあとを絶ちません。
今回の斐川町との合併の議案は、 11月18日の斐川町議会での議決を受けてのものでありますが、異常な事態の下での議決であったと言わなければなりません。
2007年の町長、町議選後の斐川町内での町長を先頭にした合併に向けての一連の動きは、出雲市との消防受委託をほのめかしながら合併を迫る手法や、わずか50分の1の署名での法定協設置を求める直接請求、一度議会が否決したにもかかわらず、短期間の後に再び同様の議案を提出し、混乱の中で議決を迫るなど、異例の事態の下で進められてきました。
このような状況の中で、斐川町が本市との合併を迎えることには、到底賛成することはできません。
との内容を討論で述べました。
(写真・議会事務局提供)
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